探偵事務所になにかを依頼するときに、確認しておきたいポイントがあります。
それは「どういった料金プランを採用しているのか」というところです。
料金プランは探偵事務所によってバラバラで、どの料金プランが最適かは、ケースバイケースなのです。
今回は、どういった料金プランの種類があるのか、どういった場合にそのプランを選ぶべきかを簡単に解説していきます。
適正な価格で探偵事務所に仕事を依頼したいと考えているのであれば、参考にしてみましょう。
まずは、よくある料金プランを4つご紹介していきます。
もっともよくあるのは、時間がかかった分だけ支払うプランです。
「例:一時間1万円の調査員が2名で、毎日5時間5日間連続で調査を行なった。」
この例の場合、時間制プランなら、1万円×2名×5時間×5日間=50万円が調査料金です。
同じ条件で、毎日5時間5日連続調査を10日間連続調査という条件に置き換えれば、1万円×2名×5時間×10日間=100万円となります。
つまり、あまりに長期間の調査になると、時間制プランの場合は高額になりがちなのです。
長時間かかる可能性がある調査は、他のプランも検討してみましょう。
パック調査プランは、予め調査時間・諸経費を決めて料金を支払うことで、調査料金を抑えるプランです。
少しお得な料金に設定してある代わりに、予定していた調査時間より早めに調査結果が出た場合でも、パック調査プランでは余った調査時間分の料金が払い戻されることはありません。
一日で終わるような調査の場合、パック調査プランを選ぶ必要はありませんから、ある程度時間が必要だと思われる調査の場合、パック調査プランを検討してみるのが良いでしょう。
成功報酬プランは、着手金プラス調査が成功した時に報酬を支払うプランです。
この料金プランの場合、調査が成功しなければ、成功報酬を支払う必要はないので、着手金と調査にかかった実費のみの支払いで済みます。
調査にかかった実費とは、交通費などの探偵が調査活動で必要な費用のことです。これらは調査が成功しようが失敗しようが依頼人に請求されます。
完全成功報酬制プランの場合には、調査に成功したら料金が発生し、着手金も必要ありません。
これは、探偵側にリスクが大きい料金プランです。どれだけ調査しても結果が得られなければ、探偵への報酬が発生しなくなるのです。
ですから、完全成功報酬制プランの場合、成功報酬は割高に設定されているケースがほとんどです。
高額になってもいいから、どうしても調査を成功させてほしいと考えている方は、完全成功報酬制プランを検討しても良いでしょう。
ただし、完全成功報酬制プランは、探偵事務所のリスクが高いので、導入していない探偵事務所も珍しくはありません。
次に、支払う可能性のある追加料金についてみていきましょう。
交通費(ガソリン代、高速道路走行費、宿泊費)などの実費は、通常、依頼者が負担します。
予定していた調査時間を超えて延長して調査を依頼した場合、延長料金が発生します。
浮気調査で、ターゲットがラブホテルなどに思いがけず長居した場合には起こりがちでしょう。
深夜に調査を行う場合は、いくらか割増の料金になるのが一般的です。
労働基準法では、午後10時から午前5時までの時間に働かせた場合に割増賃金の支払義務が発生します。
ですので、それに準じた時間の調査にこうした割増料金が必要になることがあるのです。
車両または調査員を追加する場合には、追加料金が発生します。
たとえば、浮気調査の場合、ラブホテルに張り込みをするというケースがあるかもしれません。
その場合、出入り口がふたつあるなら、調査員は少なくともふたり必要です。それまでひとりで調査をしていた場合、調査員をひとり増やさなければならないので追加料金が発生します。
以上、どういった追加料金がかかるのかは、通常探偵が発行する契約書に明記されています。
契約書に書かれておらず、説明もされなかった追加料金をあとから請求された場合、悪徳探偵事務所の可能性があるので弁護士や消費者センターに相談しましょう。
ここまで探偵の料金プランを解説してきましたが、「結局、どの料金プランがいいのかわからない」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
どのプランが一番お得なのかは、ケースバイケースです。ですので、まずはいくつかの探偵事務所に出向き、見積もりを依頼しましょう。
見積もりをとった時点で、探偵事務所は料金プランを説明し、あなたにあったプランを提案してくれます。複数の探偵事務所の見積もりを比較し、納得のいく会社を選びましょう。
「最初の一回は、お試し調査として格安で引き受けます」などと宣伝している探偵事務所もありますが、最初の1回の調査以外が割高料金になっているケースもあるので、最終的にいくらかかるのかを確認しましょう。
また、のちのちトラブルにならないためにも、契約のまえには契約書をしっかり読み込み、料金プランの解説や支払いタイミング、キャンセル料の有無について明記されていることを確認しましょう。